成人T細胞白血病の原因はHTLV-1ウイルス

成人T細胞白血病

 

成人T細胞白血病(ATL)はHTLV-1というウイルスによってもたらされる白血病です。
このウイルスは白血球の中のヘルパーTリンパ球と呼ばれる組織に感染します。

 

HTLV-1は大昔から存在し、紀元は縄文人から由来してきていると言われています。
後に弥生人が渡来し南と北に分かれたため、日本では北海道、東北、九州、
沖縄に住む人に多く確認されています。

 

1988年、全国で妊婦検診をした結果ですが、
北海道1.23%、岩手5.3%、長崎3.7%、熊本2%、宮崎3.8%、鹿児島4.9%、沖縄6%、
の人にHTLV-1ウイルスの陽性反応が確認されています。
※HTLV-1感染者のことをHTLV-1キャリアと呼びます。
これらの地域は東京の0.57%に比べ若干高い数値であると言えます。

 

HTLV-1は成人T細胞白血病(ATL)以外にも、目に来ればブドウ膜炎(HU)、
脊髄に炎症が起きてしまえば脊髄症(HAM)とさまざまな病気を引き起こします。

 

しかし、HTLV-1に感染したからといって必ずしもこれらの病気になるとは限りません
このHTLV-1に陽性反応でHTLV-1の関連症(ATL、HU、HAM)の症状がない方の事を
無症候性キャリア(HTLV-1キャリア)といいます。

 

感染を受けても95%は無症候性キャリアのまま生涯を終えます。
すなわち残りの5%の方は、ATL、HU、HAMの内いずれかを発症してしまうということになります。

 

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