母子感染予防について

母子感染予防について

 

HTLV-1感染の原因は、さきほども述べましたとおり、そのほとんどが母から子への母乳感染です。
長崎県の発表によりますと、陽性率が、人工栄養のみで2.6%、6ヶ月未満の短期での母乳の授乳で7.3%のに対し、6ヶ月以上の長期での母乳の授乳だと25.9%に増えてしまうそうです。

 

母親なら誰でも母乳を与えたいと思うのは当然の感情です。
さらに母乳は乳児の免疫力を高めウイルスから守る役割も果たすため、
特に最初の母乳は大事であると考えられています。

 

断乳するか授乳するかの決断は非常に難しい問題です。
これは都道府県によっても意見が分かれており、たとえば宮崎県や長崎県では断乳を推奨していますが、
鹿児島県では、母乳を与えたいという希望がある母親には、移行抗体がある3ヶ月以内の短期授乳を行っています。

 

また、加工母乳を与えるという方法もあります。
56℃以上30分加温、または-20℃12時間凍結のいずれかを行う事によってウイルス感染の可能性を限りなくゼロに近づけることができます。
しかし、これらの方法は長時間に及ぶため忍耐と努力が必要であり、
最終的な判断はご夫婦の判断に委ねられることでしょう。

 

残念ながら断乳しても100人中2人ほどの割合で感染してしまうようです。
その理由は不明であり、防ぐには母乳以外の感染経路の解明が必要となります。

 

>>HTLV-1を拡散しないために日常生活の感染予防を学ぼう